記事説明
この記事では、AWSの「Migration & Transfer」分野について簡単に説明いたします。
↓Migration & Transferの重要なサービス
・AWS Application Discovery Service
・AWS Server Migration Service
・AWS Snow Family
・AWS DMS
概要
Migration & TransferはAWSへの移行についてのセクションになります。
まず、Black Belt上では、移行（マイグレーション）作業とは下記であると謳っています。
「現行システムと将来システムのギャップを埋める計画や対応作業」
それでは、移行の際にどういった作業が必要かを書いていきます。
１．AWS Cloud Adaption Framework (CAF)を理解する。
「クラウドコンピューティングに対する包括的アプローチを活用した効率的な移行」
についての指針が出ているので、それに沿って進めていきます。
AWS CAFには6つの観点軸があり、それらを重要視しています。
★ビジネスサイドの観点
・BUSINESS（ビジネス）
・PEOPLE（人員）
・GOVERNANCE（統制）
★テクノロジーサイドの観点
・PLATFORM（土台）
・SECURITY（安全性）
・OPERATIONS（操作）
↓参考：AWS Cloud Adaption Framework (CAF)
https://aws.amazon.com/jp/professional-services/CAF/
２．AWS CAFアクションプランを作成する。
このアクションプランは、課題や懸念点をを露わにして、
抜け目なくクラウドを導入することに役立ちます。
アクションプランは、下記のステップで作成していきます。
↓アクションプラン作成手順
a.組織のどの関係者が、クラウド化を進めるキーパーソンか特定します。
b.クラウド採用を遅延させたり、妨げる可能性のある課題や懸念点を理解します。
c.課題や懸念点に対処する為、アップデートする必要のあるスキルやプロセスを特定します。
d.特定されたスキルやプロセスをアップデートする為のアクションプランを作成します。
一般的な課題の例としては、下記のようなものが挙げられます。
課題に対してどういうアクションが必要かを上記のアクションプランに反映させます。
＜業務担当者＞
・移行の際の業務停止時間はできるだけ短くしてほしい。
・操作方法や見た目はあまり変えないでほしい。
＜IT担当者＞
・移行に費用をあまりかけたくない。
・他のシステムとの連携もあり、システム停止時間が長く取れない。
↓参考：The AWS Cloud Adoption Framework: Creating an Action Plan
https://d1.awsstatic.com/professional-services/caf/AWS_CAF_Creating_an_Action_Plan_Nov2017.pdf
３．移行の実施プロセスを確認する。
ディスカバリー ・・・ 移行対象機能の洗い出しなど
↓
設計 ・・・ 計画、手順設計、作業見積もりなど
↓
変換 ・・・ ネットワーク、アプリケーションの実装、単体テストなど
↓
移行 ・・・ パイロットテスト（受け入れテスト）、リリース準備など
↓
運用 ・・・ プロビジョニング、利用者研修、インシデント対応など
↓
最適化 ・・・ 移行後の評価と最適化、継続的なアップデートなど
このプロセスの中で、AWSにおいて下記のサービスを利用することができます。
ディスカバリー・設計
⇒AWS Application Discovery Service
変換・移行
⇒AWS Server Migration Service
⇒AWS DMS
⇒AWS Snow Family(& Snowball Edge)
それぞれのサービスについては別記事で説明します。
お読みいただきありがとうございました。
