目次
はじめに
小規模事業者持続化補助金(=持続化補助金)を使ってkintone(キントーン)を導入できるのか?
はじめまして。奈良県唯一のサイボウズオフィシャルパートナー「株式会社パレットテクノロジーズ」の阪本です。
「kintoneを導入したいけれど、コスト面で悩むなあ…」「補助金を使えるのならkintoneを導入したいんだけど…」と思っている方必読です!
結論から申し上げますと、kintoneは持続化補助金を使って導入できます。※条件あり
本記事では、持続化補助金とは何なのか、そしてkintoneを導入するにあたって持続化補助金を使えるのかというところをわかりやすく解説していきたいと思います。
最後までご覧いただけると嬉しいです。
kintone(キントーン)とは?
kintoneについてわかりやすく解説しています。
小規模事業者持続化補助金とは?
小規模事業者持続化補助金のことを通称名の”持続化補助金”と呼ばせていただきますね。
ではさっそく持続化補助金について解説していきたいと思います。
制度の概要
持続化補助金は、小規模事業者が自社の経営を見直し、持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する制度です。
物価高騰や働き方改革、被用者保険の適用拡大、賃金引上げ、インボイス導入等の様々な対応のための取り組みにかかる経費の一部を補助し、地域を支える小規模事業者の生産性向上および持続的発展を図ることを目的としています。
小規模事業者持続化補助金(https://s23.jizokukahojokin.info/index.php)
補助対象者
※ 常時使用する従業員には、会社役員や個人事業主本人、一定条件を満たすパートタイム労働者は含みません。
また、以下の全ての要件を満たす方が補助対象者になります。
① 資本金又は出資金が5億円以上の法人に直接又は間接に100%株式保有されていないこと。(法人のみ)
② 直近過去3年分の各年又は各事業年度の課税所得の年平均額が15億円を超えていないこと。
③ 商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいること。
※商工会地区で事業を営んでいる小規模事業者等は、別途、同様の事業を商工会でも行っておりますので、そちらに応募ください。
※商工会議所会員、非会員を問わず、応募可能です。
④持続化補助金(一般型、コロナ特別対応型、低感染リスク型ビジネス枠)で採択を受けて、
補助事業を実施した場合、各事業の交付規程で定める様式第14「小規模事業者持続化補助金に係る事業効果及び賃金引上げ等状況報告書」を、原則本補助金の申請までに受領されたものであること。
※「受領された」とは事務局から指摘のあった不備が解消した状態であることを指します。
※現在公募を実施している「小規模事業者持続化補助金<一般型>」において、第12回公募以降の補助事業者は申請できません。第11回公募以前の補助事業者は、事業実施期間終了日の属する月の翌月から1年間を経過している場合は、申請が可能です。
⑤「卒業枠」で採択され事業を実施した事業者ではないこと。
⑥第15回公募に申請中の事業者でないこと(第15回との重複申請はできません)。
持続化補助金公募要領(s23_koubo16_13.pdf (jizokukahojokin.info))
うちは該当するの?と判断が難しい場合はお問い合わせください。
公募要領はページ数も多いですし、難しい言葉が並んでいるので読むのも大変だ、わからない!という方もお気軽にお問い合わせいただければと思います。
補助金額
持続化補助金には「通常枠」「賃金引上げ枠」「卒業枠」「後継者支援枠」「創業枠」の5つの申請枠があり、いずれか1つの枠のみ申請可能です。
補助金を活用する目的に合った枠を選び、各枠に設けられている要件を満たす必要があります。
通称枠以外は補助上限や補助率でメリットがありますが、追加申請要件があるのでご注意ください。
持続化補助金を利用してkintoneを導入するメリット
メリットは大幅に安くなることです。
特に賃金引上げ枠では赤字事業者においては補助率が3/4に引き上げられます。
例えば、賃金引上げ枠で小規模事業者(赤字ではない)がkintoneの導入+開発を行ったと仮定します。
・開発費用:1,500,000円(税抜)
・補助率:2/3
・補助額:1,000,000円
・実質負担:500,000円
(※1,500,000円 – 1,000,000円 = 500,000円)
kintoneの開発には初期構築費用がかかりますが、そのうちの大部分を補助してもらうことができます。
持続化補助金でkintoneを導入する時の注意点
ライセンス費用、保守・サポート費用は補助事業期間内のみ経費に含められます。
また、開発費用(外注費)も経費に含められます。
そして、販路開拓の取り組み(チラシや新商品開発のための設備等)が必要であり、kintoneはそれを補助するものという位置づけでなければならないという点に注意が必要です。
kintone導入には持続化補助金とIT導入補助金のどちらを使ったほうがいいのか
基本的にはIT導入補助金の方が良いですが、ケースバイケースです。
■持続化補助金の方が良い理由
・特定の条件を満たせば、補助率が3/4~2/3になる。
・他の設備の導入や販路開拓(チラシ等)と合わせて行う場合に1回の申請で同時に補助対象にできる。
■IT導入補助金の方が良い理由
・採択率が高い。
・頻繁に公募がある。
・ライセンス費用と保守サポート費用も含めることができる。
・比較的、補助金申請をするのが楽。
・販路開拓の取り組みを絡めなくても申請が可能。
持続化補助金の申請手続き
必要書類の準備と提出
この他にも申請する枠や加点(東日本大震災加点等)によって必要な書類があるので、詳しくは公募要領をご覧ください。
申請期限や手続きのスケジュール
スケジュールについては公式サイトをご覧ください。
持続化補助金
申請手続きの注意点
いくつか注意する点があるのでお伝えします。
①事業者ごとに提出書類が違う
法人・個人・NPO等の種類によって提出書類が違うので注意が必要です。
②商工会議所が作成する書類を準備する
商工会議所が作成する事業支援計画書が必須です。
事業支援計画書の申請から発行までにかかる期間は一般的に1週間程度なので、余裕を持って依頼しましょう。
③申請内容が若干重たい
補助金申請の難易度は以下のようなイメージです。
IT導入補助金<持続化補助金<事業承継・引継ぎ補助金<ものづくり補助金
④他の補助金や助成金と併用はできない
小規模事業者持続化補助金の補助対象事業期間内に、同一の事業で国や独立行政法人の別の補助金や助成金を受けることはできません。
ただし、異なる事業であれば事業再構築補助金など他の補助金を利用できます。同一の事業であるかどうかは、事務局によって判断されるので注意が必要です。
⑤申請に不備が発生しやすい
申請にあたって聞きなれない言葉もたくさんあり、認識間違いにより、誤った申請内容で提出すると通りません。
⑥適当な申請じゃ通らない
何を聞かれているかを把握して、的確に回答する必要があります。 専門家による第3者の目線でブラッシュアップをしないとなかなか採択される内容にはなりません。
⑦その後の報告が必要
申請すれば必ずもらえる補助金というわけではなく、交付を受けたとしても、経過報告で定められた要件を満たしていないと判断されると、補助額の減額や交付決定が取り消される場合があります。
弊社で申請するメリット
弊社では持続化補助金の申請支援実績が豊富なので、必要書類や申請についてのサポートが充実しています。
お客様と対話を重ねて、丁寧な伴奏支援をしていきます。
ご相談お待ちしております。
【弊社のこだわり】
①システム開発のはじめ方
一般的:システムの仕様を教えてください。
弊社:お悩みごとや理想の姿はどんなものですか?
導入前のヒアリングで事業を理解し、導入後の業務フローや運用ルールも一緒に考えます。
②補助金申請の進め方
一般的:申請はお任せします。
弊社:申請が通るように一緒に内容の検討をします。
③成果(ゴール)の考え方
一般的:問題なくシステムを納品することが成果です。
弊社:お客様の事業がうまくいくことが成果です。
問題なくシステムを納品するのはあたりまえ、継続的に業務改善につなげていきます。
まとめ
本記事では、kintoneは条件を満たしていれば持続化補助金の対象になることをお伝えさせていただきました。
申請にはいくつか注意点がありますが、補助金を活用すれば大幅な費用削減ができます。
kintoneの導入を検討されているなら、ぜひ申請していただきたい補助金です。
弊社では持続化補助金の申請から、システムの導入、導入後のアフターフォローまでお客様に寄り添いながら丁寧な支援をさせていただきます。お気軽にお問い合わせくださいませ。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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それでは、また。