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補助金

【4事例まとめ】農業・林業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

はじめに

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小規模事業者持続化補助金とは…

公募要領によると小規模事業者が自社の経営を見直し、自らが持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度です。

意訳をすると、「割と小さめの会社や個人事業主が、自社の置かれている状況や自社の強みなどを見直して、これからも継続して経営を行うための経営計画を立ててください。その経営計画を事務局で審査しますので、審査に通れば、その経営計画の中で行う新規顧客獲得や業務効率化の取り組みに対して金銭的な補助をしますよ」といったところですね。

最大の補助金額は250万円です。最大の補助率は3/4です(基本は2/3です)。

通常枠が50万円であり、それにプラスしていろいろな要件をクリアすることが出来れば、補助金額が上乗せされていきます。

この補助金額が示しているのは全体の経費ではなく、返ってくる金額のことです。
経費として375万円利用した場合に2/3の250万円を補助してもらえるということです。

詳しくは下記をご覧ください
【2023年版】まだ間に合う?持続化補助金とは?概要と申請方法

農業・林業の概要

農業は、植物の栽培や家畜の飼育を通じて食料や農産物を生産する活動です。主な農業の形態には、畑作(野菜、穀物、果物の栽培)、畜産(家畜の飼育)、園芸(花や樹木の栽培)などがあります。農業は、人類の生存にとって極めて重要であり、食料供給や経済の基盤を提供しています。

農業は、土地、水、種子、肥料、農薬、農機具などの資源と、農業技術や労働力が必要です。現代の農業では、科学技術の進歩により、農産物の収量や品質を向上させるための様々な技術が利用されています。例えば、遺伝子組み換え作物や農薬の使用、農業機械の導入などです。

農業は、食料安全保障や地域経済の発展に貢献するだけでなく、農村地域の雇用の提供や環境保全の役割も果たしています。

林業は、森林資源を利用して木材やその他の森林製品を生産する活動です。林業は、木材の供給や森林保全、生態系の維持といった役割を果たしています。

林業の活動には、森林の植林・造林、伐採、輸送、加工などが含まれます。木材は、建築材料、家具、紙、パルプ、エネルギーなどの製品に利用されます。また、森林は生物多様性の保護や土壌浸食の抑制、水資源の保全などにも重要な役割を果たしています。

林業は、持続可能な管理とバランスの取れた利用が求められます。適切な林業の実践は、森林資源の保護と再生、環境保護、地域経済の促進などにつながります。

農業と林業は、人類の生活にとって重要な役割を果たしています。持続可能な農林業の推進は、食料供給や資源の保護、地域社会の発展と環境の保全につながるとされています。

補助金申請事例

※ミラサポplusの内容を引用しております。
ミラサポplusへ

廃棄親鳥を有効活用した卵に合うカレーの開発 有限会社みずほファーム

昭和63年に創業。京都府の中央、丹波高原で中規模養鶏場を経営。厳しい価格競争から脱却するため高機能卵や卵に合う醤油、卵を活用した洋菓子の開発、卵かけご飯専門店の出店等独自性を追求している。現社長は業界外の出身であり、素朴な疑問やアイデアを経営に活かしている。

事業の内容
廃棄される親鳥を有効活用し、かつ卵をいれたときの相性を追求した「京丹波鶏カレー」を開発。

商品パッケージをデザインし、販路開拓のチラシ、ポスターを作成、販売店に配布した。

事業の効果
自社の直売所の目立つところに置いたところ、食べた人からも評判は上々で、販売員が確信を持って勧める商品に。すぐに道の駅やスーパー、生協との取引が決まった。

事業者の声
卵を産まなくなった親鳥を費用を掛けて処分していたことに疑問があった。カレーは極力小麦粉や油脂に頼らず試行錯誤して納得いくものができ、肝心の販路開拓では持続化補助金でパッケージ、チラシ、ポスター等を作成することができた。

国産天然蜂蜜のブランド力向上による販路開拓 大谷養蜂場

祖父が自家用として1962年頃から養蜂を開始。徐々に生産量を拡大し2005年から事業化し販売を開始した。2014年に現代表が祖父から事業を承継。蜂に抗生物質を与えず、加熱濃縮をしない100%自家生産の天然蜂蜜を生産している。

事業の内容
品質の高い天然蜂蜜を生産しているにもかかわらず、他社の国産蜂蜜と比較して安価な価格設定で品質に疑念を持たれる心配があったため、価格設定の見直し、商品ラベルの変更により、ブランド力向上を図った。品質を周知するための情報発信ツールとしてリーフレットを作成した。

事業の効果
価格の適正化や商品ラベルの変更により、商品価値が再認識され、ブランド力が向上した。
新規顧客が10件増加。自社ホームページや電話による直接販売の売上が前年比1割増加した。

事業者の声
事業計画を作成し事業状況を振り返る事ができ、課題や今後の方向性などが明確になった。商工会には今後も継続的に商談会等、販路開拓の支援をしていただきたい。

EC機能を持ったWEBのパッケージ改良で販路開拓 一苺一笑

平成24年3月2日設立、所在地は宮城県亘理郡山元町に拠点を置く農業生産法人である。

事業の内容
補助金を活用して、1月から本格化する「いちご狩り」等、直接販売の機会を捉え一般客に対する認知度向上を通じBtoCの直販10%(年間240万円)の増加を図るため、農場へ視認性とデザイン性に優れた看板を設置した。

WebサイトにECを盛り込み、売れ筋商品をランキング形式で表示したことにより、季節によるお薦めもWeb上で提案可能とした。
2パック入りという今までに無い規格のパッケージ開発および袋デザインの試作をしたことにより、これまで「BtoB用としての商品」としてしか出荷していなかった販売手段を「BtoC用としての商品」として確立し、一般消費者向けとしての販路開拓の路を拓くことができた.

事業の効果
看板の設置により観光客のみならず地元住民に対してもPRすることができ、口コミ効果と相まって、JR常磐線再開通で訪れるお客様の取込を図ることができた。
Webサイト開設により顧客に対して常に新しい情報の提供が可能になった。また、業販扱い直販対前年比 20%の増加となった。
パックを中空に浮かせる事でいちごがつぶれない工夫をした結果、タイ、マレーシア、シンガポールへの海外販路への試験販売も決定。

事業者の声
補助金を活用したパッケージ開発により海外展開が可能となった。今後さらなる販路拡大を目指している。
「直販による事業拡大と来店者数増により雇用を増やし、当該地域発展のために、本補助事業で得た成果を次に繋げて行きたい。

一人暮らしの女性向けの一週間分お米セットMY(米)WEEK! 有限会社ささかみやまびこ農産

平成18年に同じ地域の農家の共同出資により設立。売上の七割を占める米中心の農産物の製造・販売を行う。農薬を75%カットし、玄米黒酢を用いて稲を栽培することにより、風味の向上を実現させ、同時に田んぼを通した美しい自然環境の維持に貢献している。

事業の内容
米消費量の少ない若い女性にターゲットを向けた新製品「MY(米)WEEK!」を開発し、販売。6種のパターンを持たせた美容効果のある自社米に、それぞれに合わせた炊き方のレシピを入れ、誰でもおいしくお米を炊けるように工夫した。

レシピに土鍋を用いることにより、流行の「インスタ映え」を意識して女性層による商品の拡散を狙った。

事業の効果
「フードメッセin新潟」で本商品を出品。百貨店や専門店との商談の機会を得たほか、合計三件の受注を受けた。各種メディアからも注目を浴び、東京で行われた「MYWEEK試食会」において地元テレビ局から密着取材を受けた。

事業者の声
米消費量の減少が続く国内で、主製品である米をもっと食べてもらうことは当社にとっての課題である。本事業を通じて当社の米のおいしさと地域の良さを更に発信していきたい。

事業計画の重要な要素

農業・林業の事業計画を考える上で重要となる要素は以下の通りです。

市場調査と需要予測:

事業計画を立てる前に、市場調査を行い、需要の傾向や市場の競争状況を把握することが重要です。需要予測を行い、自社の生産物やサービスの需要を見積もることで、事業の将来の成長性を評価することができます。

生産計画とリソース管理

農業・林業の事業計画では、生産目標や生産計画を策定する必要があります。必要な土地、資材、労働力、設備などのリソースを適切に管理し、生産の効率性と品質を確保することが重要です。

資金計画と予算管理

農業・林業の事業計画では、必要な資金の見積もりと調達方法を計画することが重要です。また、収益と費用の予算を策定し、収支のバランスを確保することも重要な要素です。

マーケティング戦略

自社の製品やサービスの差別化ポイントや競争力を明確にし、効果的なマーケティング戦略を策定することが重要です。販売促進、ブランド構築、顧客関係管理など、マーケティング活動に関する計画を立てましょう。

リスク管理

農業・林業は、天候、病気、害虫、価格変動などのリスクにさらされやすい産業です。事業計画には、リスクの特定とそれに対する対策を含める必要があります。保険の活用やリスク分散策の検討など、リスク管理の計画を立てることが重要です。

持続可能性と環境配慮

農業・林業の事業計画では、持続可能性と環境への配慮を考慮することが重要です。土地の保全、水資源の適切な管理、環境影響の軽減など、持続可能な事業運営を目指すための取り組みを計画に盛り込むことが必要です。

補助金利用用途まとめ

パッケージデザインの見直しによるブランド力強化を図っている事例が多かったです。

さいごに

「スマホで事業計画」のご案内
持続化補助金は、中小企業・個人事業主が持続的な経営を実現するための重要な支援策です。持続化補助金を上手に活用し、事業の改善・拡大につなげてください。

なお、弊社では申請に係る作業の中で最も大変な事業計画策定のサポートを行っております。
持続化補助金の申請作業を10倍ラクにする「スマホで事業計画」です。

スキマ時間を活用してスマホで質問に回答するだけで事業計画の策定が出来ますので、下記のサイトから詳細をご覧いただけますと幸いです。

スマホで事業計画「https://mobile-jigyokeikaku.palette-tech.com/

阪本翔太

阪本翔太

奈良県の中小企業診断士。 その地域でがんばる人をITで後押ししたい。

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